注意
点検は必ず油圧ポンプを
停止してから行って下さい。
対象型式 受動部:DRM-3 アンプ:DRA-2
- ・以下の内容と共に、7セグ表示板のアンプアラーム機能を参照し、異常点検処置を行ってください。
- ・運転モード中に「決定」ボタンと「不感帯」ボタンを2秒以上長押しする事で、アンプの設定を初期状態にリセットできます。リセット後は、リモコンセレクタ設定、中立位置調整(オート)、最大動作角度設定を必ず行って下さい。
- ・処置、アンプリセットを行っても直らない場合や、内容について不明の場合は、弊社または代理店までご連絡下さい。
異常内容 | 点検方法 | 処置 |
アンプの電源スイッチONの状態で、 「運転/設定」ボタンを押しても「運転/設定」LED(赤)が点灯しない。 |
・ヒューズが切れていないか点検してください。 ・電源電圧を点検してください。 |
・ヒューズが切れる原因を点検した後、ヒューズを交換する。 ・アンプ定格電圧に調整する。 |
ヒューズが切れる。 | ・電線接続端子が短絡していないか点検してください。 ・アンプ又は受動部の端子部に水が付着していないか点検してください。 |
・接続を確実に行う。 ・水を完全にふき取り、水が付着しないようにする。 |
受動部が動かない。 |
・電線接続部が確実に締め付けられているか点検してください。 ・結線図通りに接続されているか点検してください。 ・ケーブルが断線していないか点検してくだい。 ・受動部の最大動作角度を再度設定してください。 |
・締め付けを確実に行う。 ・結線図通り接続する。 ・配線をやり直す。 ・最大動作角度調整手順を参照の上調整する。 |
受動部は動くが制御できない。 |
・電線接続部が確実に締め付けられているか点検してください。 ・結線図通りに接続されているか点検してください。 ・ケーブルが断線していないか点検してください。 |
・締め付けを確実に行う。 ・結線図通り接続する。 ・配線をやり直す。 |
受動部の中立がズレている。 | - | 自動中立位置調整を参照の上調整する。 |
最大動作角度設定(オート)
- ・最大動作角度設定(オート)は、必ず油圧ポンプを停止してから設定を行って下さい。
- ・最大動作角度設定(オート)は、受動部が自動で動作しますので動作しても危険がない事を確認して、設定を行って下さい。
- ・以下の場合は、最大動作角度設定(オート/マニュアル)を必ず行って下さい。
①電気リモコンを初めて使用する場合。
②受動部最大動作角度設定後に舶用弁操作レバーの動作角度を変更した場合。
③発信器、アンプ、受動部いずれか一つでも交換した場合。
④中立位置調整(オート/マニュアル)を行った場合。
⑤リモコンセレクタの設定を変更した場合。 ※発信器を増設した場合
⑥アンプの設定リセットを行った場合。
操作手順
最大動作角度設定(マニュアル)
- ・最大動作角度設定(マニュアル)は必ず油圧ポンプを停止してから設定を行って下さい。
- ・以下の場合は、最大動作角度設定(オート/マニュアル)を必ず行って下さい。
①電気リモコンを初めて使用する場合。
②受動部最大動作角度設定後に舶用弁操作レバーの動作角度を変更した場合。
③発信器、アンプ、受動部いずれか一つでも交換した場合。
④中立位置調整(オート/マニュアル)を行った場合。
⑤リモコンセレクタの設定を変更した場合。 ※発信器を増設した場合
⑥アンプの設定リセットを行った場合。
操作手順
中立位置調整(オート)
- ・中立位置調整(オート)は、必ず油圧ポンプを停止してから調整を行って下さい。
- ・以下の場合は、中立位置調整(オート)を必ず行って下さい。
①電気リモコンを初めて使用する場合。
②発信器、アンプ、受動部いずれか一つでも交換した場合。
③中立位置調整(マニュアル)を行った場合。
④リモコンセレクタの設定を変更した場合。 ※発信器を増設した場合
⑤アンプの設定リセットを行った場合。
操作手順
※7セグ表示[1]点滅→[1]点滅のままの場合は、中立位置調整(マニュアル)が必要になります。
中立位置調整(マニュアル)は、アンプ操作→受動部調整の順序になります。
中立位置調整(マニュアル)のページを参照願います。
中立位置調整(マニュアル)
- ・中立位置調整(マニュアル)は、中立位置調整(オート)での調整ができなかった場合のみ行って下さい。
- ・中立位置調整(マニュアル)は、必ず油圧ポンプを停止してから調整を行って下さい。
- ・中立位置調整(マニュアル)を行った後は、中立位置調整(オート)を行いアンプに中立位置を記憶させて下さい。
操作手順
【アンプ操作】
【受動部調整】
※【アンプ操作】によって、アンプに記憶させていた中立位置がクリアされていますので、中立位置調整(オート)を行い、新しい中立位置をアンプに記憶させて下さい。
※手順は中立位置調整(オート)のページを参照願います。
アンプアラーム機能
本製品には、使用中に受動部、アンプ、発信器の異常を検知した場合、アンプのStatusLEDに赤色または橙色の点灯・点滅でエラー表示を行うアラーム機能があります。アラーム詳細を以下に説明いたします。
StatusLED | 説明 |
赤点灯 |
アンプ-受動部間の信号線(N1,F,G1)断線時。 →アンプ-受動部間の信号線ケーブルが断線していないか調べて下さい。 受動部は、その場で停止し、アンプは、ロック状態(※1)になります。 エラー原因が解消されると、 StatusLED赤点灯表示が消えて、発信器と受動部の追従動作が可能になります。 |
赤点滅 |
発信器1-アンプ間のケーブル(1N2、1S2、1G2)断線時。 →発信器-アンプ間のケーブルが断線していないか調べて下さい。
|
赤高速点滅(※2) |
発信器2-アンプ間のケーブル(2N2、2S2、2G2)断線時。 →発信器-アンプ間のケーブルが断線していないか調べて下さい。
|
橙点灯 |
受動部が追従動作をしていない場合。(モーター脱調)
発信器を操作し、発信器と受動部の位相が揃えば、 StatusLED橙点灯表示が消えてアンプロック状態は解除され、発信器と受動部の追従動作が可能になります。 |
橙点滅 |
電源投入時、発信器(1,2)が中立位置でない。
また、発信器が中立位置でない場合は動作を開始しません。発信器を中立位置に戻し、受動部と発信器の中立位置を検出した後にStatusLED橙点滅表示が消えて、追従動作を開始します。 |
橙高速点滅(※2) |
モータードライバーICが異常の場合(過電流またはドライバICチップ温度が80℃以上)。 受動部は、その場で停止し、アンプは、ロック状態(※1)になります。 アンプの電源を一旦OFFにした後でエラー原因箇所の修繕を行い、再度アンプの電源をONすると橙高速点滅表示が消えて、発信器と受動部の追従動作が可能になります。 |
(※1)アンプロック状態:設定変更等の操作を受け付けず、受動部の制御を停止している状態
(※2)点滅は0.5秒間隔で点灯→消灯を繰り返すが、高速点滅は0.1秒間隔で繰り返す。
(※3)制御中ではない発信器に断線が発生した場合は、引き続き制御中の発信器で受動部の制御が可能です。
対象型式 受動部:ERM-3、ERM-9 アンプ:ERA-6
異常内容 | 点検方法 | 処置 |
アンプの表示灯(緑色)が点灯しない。 | ・ブレーカーが作動していないか点検してください。 ・電源電圧を点検してください。 |
・ブレーカーが作動する原因を点検した後、ブレーカーをリセットする。 ・アンプ定格電圧に調整する。 |
ブレーカーが作動する。 |
・電線接続端子が短絡していないか点検してください。 ・アンプ又は受動部の端子部に水が付着していないか点検してください。 ・モーターを点検してください。電源を切り、受動部のM 1, M 2端子をはずし受動部を中立にしてM 1- M 2間の抵抗値を測定してください。 抵抗値は約4~10Ωであれば正常です。 【受動部】・停止時に受動部のレバーがハンチングしていないか点検してください。(電源ONの時) |
・接続を確実に行う。 ・水を完全にふき取り、水が付着しないようにする。 ・受動部の交換が必要です。 ・最大動作角度調整方法を参照の上調整する。 ・「停止時に受動部のレバーがハンチングする」の項目を参照する。 |
受動部が動かない。 |
・電線接続部が確実に締め付けられているか点検してください。 ・結線図通りに接続されていないか点検してください。 ・ケーブルが断線していないか点検してください。 ・アンプの最大角調整トリマVR 1,VR2の設定を点検してください。 ・モーターを点検してください。電源を切り、受動部のM 1,M 2端子をはずし受動部を中立にしてM 1-M 2間の抵抗値を測定してください。 抵抗値は約4~10Ωであれば正常です。 【受動部】 |
・締め付けを確実に行う。 ・結線図通り接続する。 ・配線をやり直す。 ・最大動作角度調整方法を参照の上調整する。 ・受動部の交換が必要です。 |
受動部は動くが制御できない。 | ・電線接続部が確実に締め付けられているか点検してください。 ・結線図通りに断線されているか点検してください。 ・ケーブルが断線していないか点検してください。 |
・締め付けを確実に行う。 ・結線図通り接続する。 ・配線をやり直す。 |
受動部の中立がズレている。 | - | 中立角度調整方法を参照の上調整する。 |
以上の処置を行っても直らない場合、又は内容について不明の場合は、弊社又は代理店までご連絡ください。
アンプ定格電圧
アンプ供給電圧 | 電流 |
ERA-4 | AC85~132V/1.1A |
ERA-4-2(2連用) | AC85~132V/4.5A |
ERA-4-3(3連用) | AC85~132V/4.5A |
ERA-4-4(4連用) | AC85~132V/4.5A |
ERA-3 | DC24~28V/3A |
最大動作角度調整方法・中立角度調整方法
注意
モコン受動部の最大動作角度は操作弁の最大操作角度より約2度手前に設定してください。
受動部をストッパーなどで拘束するとクラッチ板の摩耗やブレーカー作動が発生します。
操作手順
【中立角度調整方法 】
【中立角度調整方法 】
※1:受動部ERM-3の電磁クラッチと接続します。ERM-3以外では使用できません。他電磁クラッチを接続しないでください。